2013年8月21日水曜日

メガネ型ガジェットに思うこと ― その2 ―

 僕の考えが浅かった。テクノロジーは、僕が想っていた以上に進んでいて、しかもそれは、点と点とをつないで、SFの世界をも凌駕する、一般庶民には理解不能な世界を紡ごうとしているのかもしれない。

 Googleの検索エンジン、先日の出来後(ほんの2分間サーバーが落ちただけでネットのトラフィックが4割減少)で証明されたように、今やネットの世界の首根っこをつかまえていると言っても過言ではなかろう。そのGoogleがこれから世に放とうとしている、メガネ型ガジェット。ついこの前まで、僕はそれを単なる多角化経営の一環だと勘違いしていた。

 でも、実は違っていた(に違いない)。僕にそう想わせたのが、「Google Goggle」という、スマホ用のアプリだ。とんでもないアプリである。

 以下の記事を見ていただきたい。
 http://dekiru.impress.co.jp/contents/083/08309.htm

 ひとことで言えば、画像認識なのだけれど、それを実現しているのが、世界一の検索エンジンなのだ。写真で撮った画像を瞬時に解析・検索して、その情報を引き出す。なんと素晴らしい! と、ただ感動している場合ではない。

 たぶん、この機能はGoogle Glassに組み込まれるに違いない。眼鏡をかけて街を歩く。店を見ると、メガネに文字が流れる。

 「居酒屋、どんべえ。30人の評価、★2つ。値段は安いけれど、オヤジが上から目線」

 悩んだ末に、値段に引かれた僕は店に入る――。

 それだけじゃない。個人情報だって、どうなるかわかったもんじゃない。眼鏡をかけたおっさんが僕を見た。そして少し間を置いて、

「おい、ゴミ作家。新作の評価は★1.5。どうしようもねえクズだな。偉そうに街を歩いてんじゃねぇよ」

 そんな日が来るかもしれない。なんと恐ろしい。

でもなんか愉しそうでもあって、実はワクワクしている自分がいる。

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