2015年12月12日土曜日

撮影倶楽部:縮小光学系(フォーカルレデューサー)を試してみる

 ここのところすっかりカメラに夢中の如月ですが、今回は縮小光学系(フォーカルレデューサー)というものを試してみることにしました。
 事の発端はオールドレンズで、以前もご紹介しましたように、かつて銀塩フィルム時代に活躍した古いレンズが今でも豊富に出回っています。しかもこれらはアダプターを介することで最新のデジタルカメラでも使用できるのです。
 ところがマイクロフォーサーズという規格のカメラを使っている小生には、ひとつだけ大きな問題があります。それは「画角」です。35mm版のカメラ用につくられたこれらオールドレンズは、センサーの小さなマイクロフォーサーズで使用すると画角が1/2に狭まってしまうのです。言い換えれば2倍の望遠になるというこです。たとえば焦点距離55mmのレンズであれば110mm相当の画角に、135mmのレンズであれば270mm相当の画角になってしまうということです。
 もちろん最初からわかっていればそれなりの焦点距離のレンズを買えばいいわけで、本来であれば問題はなさそうなのですが、そうではないのです。問題は広角での撮影が不可能に近いということです。なにしろ広角と言われる焦点距離24mmのレンズを使っても、48mm相当の、いわゆる標準画角になってしまうのです。
 そんなことで悩んでいるうちに、小生はある記事を発見しました。これです。


 なんと本来であれば2倍になるところを1.4倍程度で抑えることができるというではないですか。しかし記事で取り上げられている「フォーカルレデューサー」というアダプタはどれも高価でとても手が出ません。そんなわけでいろいろと調べているうちに、あるものを見つけました。
 送料込みで13,800円。安い! いえ、貧乏な小生にとってはけっして安くはないのですが、他のものに比べるととても格安なのです。しかもそれを手に入れれば、手持ちのレンズ資産が2倍になるのです。
 どういうことかと言いますと、たとえば小生は現在焦点距離55mmのレンズと135mmのレンズを所有しています。何もせずにこれらを使うと、35mm換算でそれぞれ110mm、270mmということになります。ところがフォーカルレデューサーを介することで、それぞれ77mm、190mmにもできるわけです。つまり、77mm、110mm、190mm、270mmの4本のレンズを所有しているのと同等ということです。

 では前置きはこれくらいにして、さっそく購入した製品を紹介させていただきす。まずは箱です。

 バリバリの中華系です。では中身を見てみましょう。

 刻印が「M42-m4/3」だけのとても控えめな外観です。メーカー名すら刻印されていません。それではこれをSuper Takumar 55mm f1.8に取り付けてみましょう。

 色合いや艶加減が似ているためか、まったく違和感を覚えさせません。それでは最後に試写と行きましょう。フォーカルレデューサーを付けない場合と付けた場合とで、まったく同じ位置から撮影してみます。

 まずは付けない状態で。

 次は付けた場合です。

 あたりまえのことですが、しっかりと画角が1.4倍に拡がっているのがわかりますね。

 ということで、今回もとても良い買い物ができました。

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